ダビデのコラム

トリノの伝統的なお菓子:イル・ジャンドゥイオット



トリノやピエモンテ州のお菓子屋さんの世界的なシンボル"il Giandujotto"(イル・ジャンドゥイオット)は、 "ヘラ"を使い"手で形成"して作られる、spicchioと呼ばれる(三角屋根状の)伝統的な形を持つチョコレートです。
ミルクチョコレートと、"Tonda Gentile"(トンダ・ジェンティーレ)というランゲ地方特産のヘーゼルナッツから作られますが、これは1800年初頭、ある最新器具での試みの成果によるもので、カカオ・バニラ・水そして砂糖を一緒に捏ねて、固形のチョコレートにすることを可能にしたことから生まれました。
最初のこの包装されたチョコレートは、1865年の謝肉祭(カーニバル)で、Caffarel-Prochet-Gay(現カファレル社の前身)により初めて市場に登場し、(仮面即興喜劇などでおなじみの)伝説的なトリノ人キャラの「Gianduja(ジャンドゥーヤ)」という登場人物にちなみ、その名前を付けられました。
このチョコレートの起源は正当な歴史的動機に由来しており、ナポレオン政権下当時、ヨーロッパに供給されるカカオの量が不足し価格が法外に高騰したにもかかわらず、チョコレートの需要は増々大きくなっていった為に、Michele Prochetがその解決策として、カカオの一部を、その地方に豊富にある、
"Tonda Gentile"という明確かつ繊細な味わいを持つヘーゼルナッツに取って替えたことに発します。チョコレートの材料には、そういうわけで、粉末状ヘーゼルナッツ(極細に挽いたもの)、カカオ、カカオバターそして砂糖を用いました。

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