ダビデのコラム

トリノの伝統的なキャラクター:ジャンドゥーヤ



Gianduja(ジャンドゥーヤ、ピエモンテ方言ではGiandojaジャンドォーヤ)は、コンメディア・デッラルテ(仮面を使用する即興演劇)に登場する、アスティに起源をもつトリノ人という設定の人気のあるキャラクターで、Gioann dla doja(ジョアン・ドラ・ドーヤ)すなわちGiovanni del boccale(ジョヴァンニ・デル・ボッカーレ -"酒飲みジョヴァンニ")のピエモンテの言い回しに由来しています。
伝説では、Giandujaは赤ら顔で、後ろに束ねたおさげ髪がクルんと上に向かっているかつらをつけ、赤の縁取りのある茶色のジャケットをはおり、その下に黄色のチョッキを着て、膝までの緑の半ズボンそして赤のハイソックスをはき、真鍮のバックル付の靴という装いをしており、ひょうきんで、その口はいつも温かな微笑みとワインとで満たされているとのこと。
陽気で楽しく、典型的なピエモンテ人の"折り紙つきの"剛毅さと、思慮深さを体現したキャラクターで、Giacometta(ジャコメッタ)、華々しく踊る舞踏の時ばかりでなく、特に慈善活動や貢献行為を行う時にはいつも彼の傍にいてくれる、この掛け替えのないパートナーに対しても愛しみと忠誠を示しています。
四旬節(復活祭前の40日)の始まりに続く週の間には、Giandujaは孤児院や養老院、小児病院などを訪れて、丸くて平らな形の典型的なキャンディーを配りましたが、それを包んでいた六角形の包装紙には、彼のイメージからは切っても切れない三角帽(19世紀のピエモンテ軍において国家統一をすることになる時まで使用された)を被った彼の横顔が印刷されていました。

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