ダビデのコラム

トリノの伝統的なクリーム:ザバイオーネ



その起源が伝説として代々受け継がれてきた、ピエモンテとトリノで一番人気のクリームは、飲みものとして又スプーンですくって味わいます。そのクリームとは「ザバイオーネ」、lo Zabaione またはZabaglione ('L Sanbajon)とも書きます。
それは、フランチェスコ修道会でも三番手の修道士であるPasquale de Baylon (1540-1592) がトリノに布教に来た際に、キプロス産のワインをより良い味にするために卵と砂糖を混ぜ合わせたことによって出来た偶然の産物だと語られています。
修道士は、懺悔に来た大そう意気消沈している状態の告白者に対して、勇気と生きる力を与えるためにそれを勧めたとされ、そしてそれに魅せられたトリノの女性達によって、トリノ方言によって省略化されSan Bajonと呼ばれていたトリノの聖人が起こした奇跡の恩恵にあやかることができるものとされ、そのレシピは薦められ広がっていきました。そうしてこの"L Sanbajon"は生まれましたが、これが徐々にイタリア語化されて、Zabaione またはZabaglioneと呼ばれるようになりました。
法王アレッサンドロ8世により1680年に聖人の列に加えられた、聖Pasquale de Baylonは1722年からは、世界の料理人の守護聖人となりました。この聖人の祝日は5月17日で、
トリノではVia Pietro Micca(Pietro Micca通り)にある教会Chiesa di San Tommasoで崇拝されています。また彼の肖像画は、トリノの教会Chiesa del Monte dei Cappucciniの内陣で見ることができます。
1950年に代には、有名なものではil Vov や lo Zabov等といった、ザバイオーネを使ったリキュールがイタリアで誕生しました。
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