トリノの伝説な建物:Fetta di polenta
- カテゴリ: その他
- 公開日:2013年10月08日(火曜)15:00
ポー通り(Via Po)を通り過ぎて、Corso San Maurizio(サン・マウリッツィオ通り)と Via Giulia di Barolo(ジュリア・ディ・バローロ通り)の交差点に来たら、目の前に突然、
背が高くて幅が薄っぺらな、なんとも風変りな建物が現れます:その見かけから「la Fetta di Polenta(一切れのポレンタ)
と呼ばれている建築物です。
これは、トリノのシンボル的な建築物である「la Mole Antonellian」の生みの親アレッサンドロ・アントネッリにより1800年の終わりに設計されたもので、ひょっこり通りかかった人々の目をくぎ付けにし、いったい誰がこんな薄っぺらな建物を、このトリノの"威厳があり整然とした"の中に"仲間入り"させるようなことが出来たのか...と、にわかには信じられない存在としてそこに建っています。
当時の記事によると、この奇妙な形の建物に魅せられたトリノの人たちは、その当時の建築習慣に対する挑戦であるとして、あちこちの地区から先を競ってその二等辺台形を鑑賞しに行ったとか、また黄色い色をしてとにかく薄っぺらだったので、"巨大な一切れのポレンタ"と例えられていたとのことです。
一方で、そこからほんのわずかな距離の所に、ほとんど誰も知らないけれども、完璧な円形の構造をもつ、隠れた名所があります。:Largo Montebello(モンテベッロ広場)です。
この空間には、過去と現在が同居しており、荘厳なファサードをもつ建物に囲まれています。またここはVanchigliaという地区に位置しますが、小さなトラットリアや職人達の工房や昔のスタイルの炉や煙突がある家々と共に"古き時代"のトリノの雰囲気を留めておくべき地区のひとつでもあります。
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Uccheddu Davide | ウッケッドゥ ダビデ
イタリアのボルゴマネーロ生まれ。 2007年に来日。以降、北海道在住。 イタリアと日本の交流をもっと盛んに、 そして強い絆を作りたいという想いを抱き、 2012年ジェイ・アイ・エクスチェンジ株式会社を設立。
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