ダビデのコラム

トリノの伝説な広場:Porta Palazzo



Porta Palazzo(ポルタ・パラッツォ=ピエモンテ方言ではPòrta Pila または Porta Palass)は、トリノの中心地にあるかなりの広さを持つ地区で、Centro地区とAurora地区に隣接しています。特徴的な八角形のかたちをした広場は、正にこのPorta Palazzo地区の心臓部に位置し、広場本来の名前でなくいつからか地区と同様のPorta Palazzoという通称で呼ばれていますが、これはもちろんpiazza della Repubblica(レプブリカ広場)のことです。
1835年から、ここで日曜以外の毎日il Balon(イル・バルン)と呼ばれる大きな市が開催されていて、青空市としてはヨーロッパ最大の規模を誇っています。
もし、土曜日にトリノを訪れる機会があれば、il Balonの食料品コーナーとil fiume Dora Riparia(ドーラ・リパーリア川)の間に位置する場所で開催されている、伝統的な"蚤の市"を覘いて歩くのも楽しいでしょう。
Il Balon(ピエモンでは、この"o"の部分を"u"と発音します。)は、1700年代終わり頃に起源を発していますが、現在の場所Borgata del Palloneに位置するようになったのは1856年にさかのぼり、その名前はその当時、Pallone(バルーン)の様な球状をした建物があって、そこで労働者たちが休憩時間になると集まって賭け事をしていたことに由来しますが、現在ではその建物の形跡は全くありません。
そしてアンティークファンの人達が見逃してはいけないのは、1980年代から続くil Gran Balonというアンティーク市で、毎月第2日曜日に開催されており、古美術品をはじめ骨董品や海外の工芸品まで多種多様な品々を収集できる市として、やじうまやコレクターたちを惹きつけています。
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