ダビデのコラム

トリノのMonte dei cappuccini


Monte dei Cappuccini(モンテ・デイ・カプチーニ)山は、正にトリノのバルコニーで、そこからは、周辺の町々の景色を眺め、谷間の河口を見下ろし、そしてなによりも雄大なアルプス山脈の眺望を楽しむことができますが、夜が明けスペルガ丘陵の舞台から太陽が昇って来る時には、数十キロに連なるアルプス連峰が、澄み切った空気の中で神々しく輝くその姿を現してくれます。
そして、この山の頂上には、サンタ・マリア・デル・モンテ教会と修道院、国立山岳博物館があります。
このトリノの小さな山には、太古からの興味深い歴史があります。発掘作業を行っている間に、貝殻の化石やその他、何千年かの昔まだ古代ローマ帝国が起こりそしてキリスト教も起こるずっと以前に、ここが海とつながった当時の人々の活動の拠点だったことがうかがえる証拠物がいくつも発掘されたのです。
11世紀に入ると、防衛の為に塔と見張り台が付いた小さなとりで(Bastiaと呼ばれた城塞)が造られ、そのRocca(城塞)とその下を通るポー川の対岸とを結ぶ木製の橋も架けられました。もうRocca(城塞)自体はありませんが、現在のVia delle Roccaという通りの名前にその名残を遺しています。
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