ダビデのコラム

トリノ天体観測所

標高620メートルに位置する Pino Torinese(ピーノ・トリネーゼ)の丘陵地にある、3,5ヘクタールの森林地区には、4つの小さな建物といくつかの開閉式円天井を持つ、Osservatorio Astronomico di Torino(トリノ天体観測所)がありますが、そこはヨーロッパでもっとも重要な観測所の一つとされています。
この発祥は1759年に遡ります。修道士であったジョバンニ・バッティスタ・ベッカリアが、彼が天文測地を行うのに利用していた数々の道具を整理し、トリノの中心地のポー通りにある古い塔に、設置したことを起源に持ちます。
それはやがてPalazzo dell'Accademia delle Scienze(科学アカデミー舎)の屋上に移され、1882年になるとジョバンニ・プラナの指導の下、カステッロ広場にあるPalazzo Madama(マーダマ宮)の屋上に配置されました。そして1912年についに、作業場の拡張と夜の町の明かりから逃れる為に、ピーノ・トリネーゼの丘陵地にその拠点が置かれることとなりました。
観測所には、6つの望遠鏡が備えられ、4つは円天井内に、あとの2つは開閉式の天蓋内に設置されています。一番大きくて最新のものは、直径105cmの反射望遠鏡と直径10cmの案内望遠鏡です。この反射望遠鏡は、天体の大きさに焦点を合わせるように作られた天体観測専用の天体望遠鏡です。
このトリノ天文観測所は、予約制でガイド付きの観測所ツアー(昼間または夜間)を行っています。
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