ダビデのコラム

トリノ:お菓子の町



トリノと言えば、生菓子や焼き菓子のパステッチェリア(お菓子屋さん)が有名で、その数は400以上を数えます。
トリノの菓子工房で作られる名物を列挙するには、大体にしても絞りきれませんが、はずせないのは「Bignola (bignè)」(ビニョーラまたはビニェ)と呼ばれるシュー、とりわけ
サイズが小さいミニタイプのもので、中に良い香りのクリームが詰まっていてフタ部分はカラフルに糖衣されているもの、そしてトリノっ子のトルタである「Giandujada」(ジャンドゥーヤ)、これはジャンドゥーヤを練りこんだ生地にヘーゼルナッツとアーモンドを入れて焼き、プラリネでデコレーションしたものです。
お菓子屋さんでは、Zabajone(ザバイオーネ)はもちろん、Torrone(トローネ)、"Galupタイプ"と呼ばれるヘーゼルナッツとアーモンド入りの背の低いタイプのPanettone(パネットーネ)、Biscotti di Novara(ビスコッティ・ディ・ノヴァーラ)、Amaretti(アマレッティ)、Torcetti(トルチェッリ)やMarrons glacés(マロングラッセ)等もはずせません。
これで最後ではありません。Bonèt(ボネ)は、ピエモンテ発祥、更に正確に言うならランゲ地方が起源のスプーンで食べる伝統的なドルチェで、記念日やパーティなどの機会で、ご馳走が並ぶ贅沢な食卓を締めくくるには最高の一品でしょう。ボネとはピエモンテ方言で帽子を意味しますが、これはボネを作るためのプディング型が帽子の形に似ていたことに由来します。
そしてジェラート(これはトリノの特産品というわけではありませんが)、トリノは世の食いしん坊達にある貢献をしています。トリノのカリニャーノ広場にある1884年創業のジェラート屋さんPepinoは、その形から「pinguini(ペンギン)」と呼ばれているチョコレートでコーティングした棒付のジェラート、つまり"食べ歩き"ができるジェラートを初めて世に誕生させたのです。1937年のことです。
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