ダビデのコラム

トリノのPiazza Castello



Piazza Castello(カステッロ広場)は正にトリノの要となる場所で、ローマ帝国時代から常にここを中心として都市活動が発達してきました。広場はそれぞれ別の時代に造られたポルティコ(屋根付き回廊)に囲まれており、その中心にPalazzo Madama(マダーマ宮殿)がそびえ立っていますが、この宮殿がすなわちcastello(カステッロ=城)であったことから、そのままこの広場の名前となりました。この広場を起点としてトリノの4つの大きな街道、Roma通り、Pietro Micca通り、Po通り、そしてGaribaldi通りが敷かれていますが、このGaribaldi通りは1998年よりヨーロッパでも最も長い歩行者専用道路のひとつとなっています。
豪華で素晴らしいPalazzo Madamaは現在、古典美術の博物館となっています。
この絶対に訪れるべき古典的芸術品の数々を有する博物館では、2つのアプローチから鑑賞されることをお薦めします:一つめはこの宮殿自体とその歴史的観点から、二つめは言うまでもなく展示されている数々の傑作的芸術品の鑑賞です。中に入ると地中に埋まった中世の石碑や金細工の記念碑が観られ、地上階(1階)では中世からルネサンス時代にかけての芸術作品が続き、Torre Tesoriに進むとAntonello da Messinaが描いた素晴らしい作品"男の肖像"が鑑賞する人々を待っています。
2階にある"バロックの部屋"には1600年~1700年代の絵画のコレクションをはじめとして、PrinottoやPiffettiの家具や部屋を飾る豪華な装飾品、調度品が展示されています。3階に進むと、象牙細工、陶器、金細工、ガラス細工や織物など、あらゆる時代の装飾芸術を鑑賞することができます。
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