ピエモンテ州のFassone
- カテゴリ: その他
- 公開日:2014年2月04日(火曜)15:00
フランス語の "façon" に相当する「Fassone(ファッソーネ)」という言葉は、"modo" ("様態"等の意)を意味し、筋肉肥大で発達した筋肉を持つ牛一般、特に解体した時に得られる肉量の多さが尊重される牛に対する呼び方ですが、この名称は伝統的にピエモンテの飼育者達が、その特徴を持つ地元産の彼らの牛達に対して呼んでいた名前をそのまま利用して付けられたものです。
ピエモンテにおいてこのファッソーネは、多くの地域で農民達の伝統的な生活において切っても切れない存在で、肉やミルクといった食糧供給のみならず、強力な労働力も含めて三方面から恵みを与えてくれる貴重な存在でした。
今日このピエモンテ牛は、特にアスティ県、クーネオ、そしてトリノで多く飼育されています。また現在では、以前のミルクや労働力の代わりに、豊富な肉量から必然的に得られる第一級の高品質の部位をより多く提供してくれる牛として尊重されています。
この牛の肉はやわらかく脂肪分が少なく、今や名声高いブランド牛肉です。伝統的には、Carne cruda all'Albese (アルバ風生肉サラダ)、Vitello tonnato (仔牛のツナソース)、Bollito misto (ボッリート・ミスト)、そしてBrasato al Barolo (バローロ風味の牛の煮込み)
あるいはバルベーラ風味、またアンティパストとしてBattuto di fassone (ファッソーナ牛の生肉のたたき) 等々のランゲ地方の郷土料理に使われています。
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Uccheddu Davide | ウッケッドゥ ダビデ
イタリアのボルゴマネーロ生まれ。 2007年に来日。以降、北海道在住。 イタリアと日本の交流をもっと盛んに、 そして強い絆を作りたいという想いを抱き、 2012年ジェイ・アイ・エクスチェンジ株式会社を設立。
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