ダビデのコラム

ピエモンテ州のロッカヴェラーノ町のロビオラ



Robiola di Roccaverano (ロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノ) の起源は太古の昔で、その形跡は先史時代にピエモンテにリグーリア系ケルト人が定住していた時代にさかのぼることができ、続く古代ローマの時代にはプリニウスやパンテレイモンがこのチーズに言及しており、その質の良さを称賛したりその製造過程を説明したりしています。
その名前はですが「Robiola」はラテン語ではRobiumと呼ばれて、チーズの外側の色が赤みを帯びていることに由来し、また「Roccaverano」はこのチーズが誕生したと思われるアスティジャーノの村の名前になります。
ロビオラ・ディ・ロッカヴェラーノは、DOP(原産地名称保護商品)の称号を持つイタリアのチーズの中では唯一子ヤギの乳が使用されており、子ヤギと牛の乳、子ヤギと羊の乳というパターンがあります。いづれにしても最低50%のヤギの乳が必要で、残りの50%は羊や牛の乳となります。
このチーズはフレッシュタイプのチーズですが、成熟はミルクに含まれるマイクロフローラ(微生物叢)の働きにより生のままで行われ、酵母菌などの添加は一切行われていません。またミルクの供給源である子ヤギ、牛、羊は、緑飼葉や乾燥飼葉を飼料として与えられています。そしてチーズは春から晩秋にかけて作られます。
通常は、フレッシュタイプで食されるチーズですが、なかには10日間あるいは30日間熟成したものも存在します。
powered by

お問い合わせフォームへ
このエントリーをはてな
ブックマークに追加 Clip to Evernote mixiチェック