ダビデのコラム

トリノのSan Carlo広場



Piazza San Carlo(サン・カルロ広場)はトリノでも最も重要な広場の一つで、ピエモンテ州の行政上の"鼓動する心臓部"と言うことができます。縦横168 x 76メートル、12,768平方メートルの広さで、広場にはローマ通りの一部が通っておりPiazza Castello(カステッロ広場)やPiazza Carlo Felice(カルロ・フェリーチェ広場)に続いています。
トリノにおいて最も絵になるこの広場の別の名は"トリノの応接間"で、形は長方形をしており、町の中心地のメイン通りであるローマ通りによってカステッロ広場と結ばれています。
ピエモンテの政治家達の日々の活動は、サンカルロ広場で、より良く言えばそこにあるいくつかの有名なカフェの中で繰り広げられていると言っても過言ではないでしょう。
それらのカフェの中でも一番有名なものはCaffè San Carlo(カフェ・サン・カルロ)で、王族や貴族、作家なども通っていた所ですが、ここはイタリアのカフェでは最初にガス灯の照明を使った所で、その照明でこのカフェを装飾している化粧しっくいの天井や壁、彫刻等の真価を十分に発揮できるようにしたものでした。カフェ・サン・カルロの黄金期は1920~1925年で、Mario Gromo、Giacomo Noventa、Giacomo Debenedetti、Filippo Burzio、 Francesco Pastonchiといった人々が集う場所となっていました。
他にも重要な場所がいくつかあります。Caffè Torino(カフェ・トリノ)はバロック様式のポルティコの下にお店を構えており、夏場はお店の外にテーブルが並べられ解放感が味わえます。またNeuv Caval'd'Brons(ネウヴ・カヴァルド・ブロンズ)では、石造りの大変優雅な階段を上った2階から素晴らしい眺めを楽しめます。そして1836年創業のConfetterie Stratta(コンフェッテリエ・ストラッタ)はイタリア中にその名を知られていますが、その飾らないショーウィンドーの構えとは裏腹に、その中にはピエモンテの州都トリノ伝統のお菓子の数々が生き生きと輝いています。
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