ダビデのコラム

トリノのCarignano広場



Piazza Carignano(カリニャーの広場)は、トリノの歴史的な広場のひとつです。カステッロ広場とはすぐ近くで、Accademia delle Scienze通り、Cesare Battisti通り、Principe Amedeo通りと境界線を画しています。
広場は、注目すべきバロック様式の建築物の数々によって囲まれており、その中の一つが壮大で威厳のあるカリニャーの宮殿ですが、これはリソルジメント(イタリア国家統一運動)を象徴するものの一つです。
カリニャーの宮殿の前にはカリニャーノ劇場やトリノ市民ご用達の有名レストランCambio(カンビオ)や歴史のあるジェラート屋Pepino(ペピーノ)等があり、また広場の中心にはリソルジメントの志士Vincenzo Giobertiに捧げた彫像が飾られています。
この広場の名前をそのまま使ったカリニャーノ劇場は、元Trincotto Rosso(トリンコット・ロッソ)と呼ばれたトリノ市営の球技場に取って代わり誕生した劇場です。サヴォイア-カリニャーノ家のビットリオ・アメデオ1世が、1709年に競技場を劇場にするために既存の公園の環境整備をして実現したもので、1711年のカーニバルの時に一般公開しました。この劇場ではその歴史の中でCarlo Goldoni からVittorio Alfieriまで数々の俳優による演劇が行われてきました。
この劇場の脇にあるのが、有名レストランのCambioで、1700年代にはすでに存在していたとのことですが、このお店の名声はそこに通っていたという顔ぶれによるものですが、その中にはカヴール伯爵カミッロ・ベンソやイタリア王国の初代国王ヴィットリオ・エマヌエレ2世も含まれていました。
また広場の中心のVincenzo Giobertiに捧げられた記念碑は、Valsesiano Giovanni Albertoniの手による作品で1859に完成しました。
powered by

お問い合わせフォームへ
このエントリーをはてな
ブックマークに追加 Clip to Evernote mixiチェック