ダビデのコラム

トリノのグラン・マードレ・ディ・ディオ教会



La chiesa della Gran Madre di Dio (グラン・マードレ・ディ・ディオ教会)は、トリノのカトリック信仰において最も重要な場所のひとつです。同名の広場に位置し、先端はヴィットリオ・エマヌエレ橋の方に向かって立ち、その先の川向うにはヴィットリオ・ヴェネト広場(ヨーロッパでも最も大きい広場の一つで、完全なポルティコ付の広場としては最大規模を誇る)が続いています。
そしてこの教会はポー地区における主教会となっていますが、トリノの歴史や時代的な立場といったトリノそのものを、凝縮した形でその身にまといながら、ポー川のほとりにたたずんでいます。
また、その建築様式はローマのパンテオンを再現しています。
神殿様式の建物がその広場にそびえたち、教会に入るのは大階段を登らなければなりませんが、そこを上った先は広い前廊となっています。そして大階段の脇には台座にのった「Fede(信仰)」と「 Religione(宗教)」を表現した彫像がありますが、これらはカッラーラ出身のCarlo Chelliという彫刻家の作品で、Fedeの彫像の手には杯が掲げられています。
教会入り口の手前にある6円柱式の前廊部分(実際には2階層造りの為10円柱)は、1827から1831年にかけて造られたものです。
そして前述のFedeと Religioneの彫像は、町の中心部を見守っているように配置されていますが、Fedeのそのまなざしは「Santo Graal(聖杯)」が隠されている場所に向けられているという言い伝えがあります。
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