ダビデのコラム

トリノ&ミステリー2

トリノはよく"魔の都"とされ、サンフランシスコとロンドンと一緒に「Magia nera (黒魔術) トライアングル」を形成している三頂点の一つの都市であり、また同様に、同じヨーロッパの都市であるリヨンとプラハと共に「Magia bianca (白魔術) トライアングル」を形成している都市でもあるために、この二つの相反するエネルギーが交差する唯一の場所だと言われています。市内には(女性エネルギーを持つ)Dora川と(男性エネルギーを持つ)Po川が流れ、そこからはそれぞれ正(ポジティブ)エネルギーと負(ネガティブ)エネルギーが放たれ、トリノにはそれぞれのエネルギーの極点があるとされています。
古くはホメロスのオデッセイアやダンテの神曲にもあるように、厳とした境界線が存在する負のエネルギーが満ち溢れた黒魔術(ちなみに"黒"は錬金術師があつかう詐欺まがいの材料の色とされていた)のエリアの中心地はStatuto広場であり、そこは古い時代のトリノでは町の西側に位置し、伝統的にこの西側というのは太陽が沈む方向であったことから、"闇と結びつく地域"とされていました。
近年、この地区にいくつかの省庁や金融機関が置かれましたが、あいつぐ倒産の憂き目にあったために、どこかに引っ越していきました。そして、それは縁起の悪い場所の所以によるものだと人に噂されたものです...
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