ダビデのコラム

トリノ&ミステリー4

Statuto広場にある記念碑は、フレジュストンネル掘削作業で命を落としその偉業を残した鉱員達に捧げられたものですが、興味深いふたつの二面性(コントラスト)をもつ作品でもあります。
まずひとつめはその色彩で、人間の姿は白い石、その他の部分は色の濃い石が使われていまが、こちらは下から上に向かって石が段々と積み上げられてピラミッドの様に形成されています。
そしてもうひとつの方ですが、フレジュストンネルに係る記念碑というならば、なぜその背後にそびえるフレジュス山脈の方ではなく、反対の東側を向いて建っているのでしょうか?それはトリノの「Magia bianca (白魔術)」の方向、正エネルギーに満ちた方向に向けられているからだと言われています。
記念碑の頂上に位置する翼をつけた男性像は、頭上には5尖頭の星を冠し、右手には羽ペンを持ち、左手は遠くの「何か」または「誰か」をとらえようとしている様に見えます。
これに関しては、天より追放された堕天使で"光をもたらす"という名のLucifero(ルチーフェロ=ルシファー)が、Magia bianca (白魔術) 地域の東の方向、たぶんGran Madre di Dio教会を見つめている姿だという説もあります。
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