ダビデのコラム

トリノ&ミステリー5

Statuto広場からすぐ西側の場所に、小さな公園がありその中心にある(今では木々の中にほとんど埋もれている状態の)白いオベリスクは、ナポレオン統治時代下、Beccaria教授(測地学の集大成Gradus Taurinensisを1774年に出版した人物)に捧げて建てられたものですが、地学的にここは負(ネガティブ)のエネルギーが放たれている地点だと考えられています。又そのオベリスクの頂点にはアストロラーベ(天体観測用の機器)が設置されており、それによるとこの地点は緯度45°(正確にはトリノの位置は北緯45, 3°)で、赤道から北極にかけての地球の北半球においてちょうど中間地点であるということを示しています。
そしてその同じ緯線上11キロメートル先のRivoli通りの奥には、同じ様なオベリスクが建っています。
更にもう一つある、ひときわ大きいオベリスクは、サヴォイア広場(ちなみにこのサヴォイアという名は"サヴォイア家"に由来するものではなく"フランス領"という意味でつけられたものです。)に建っていますが、完全な四角錐の調和の取れた姿が特徴的です。 1853年にLuigi Quarenghiのプロジェクトに基づき設置されたこのオベリスクは、赤色を帯びた花崗岩製で21メートルの高さを誇っていますが、そこには1850年に発布された(カトリック教会の特権を廃止した)「シッカルディ法」を記念するための、「法の下では全ての人民が平等」というモットーが彫られています。
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