トリノ&ミステリー7
- カテゴリ: その他
- 公開日:2014年7月08日(火曜)15:00
このワルドー派は、1561年に6月5日にサヴォイア侯爵フィリッポとの間で締結された「カヴール講和条約」の中で、信仰の自由を認めさせた宗派として知られていますが、この条約は近代ヨーロッパにおいて信仰の自由を認めた最初の例となっています。
しかし物事が単純には進まないその時代の常として、様々な国体の変化が伴った歴史の中で、その宗教の自由は何度も反故になりました。
そして遂に1848年2月17日になって、カルロ・アルベルトの勅令により、信仰の自由と市民権が認可されたのです。しかしそれは、この地域に存在する多種多様の異教を一つの層として形成し、その中で更に異教や正教という細胞分裂を起こし、ローマカトリック教会に対するカルト的な集団を形成していったと言う人もいます。
もちろんトリノにも異教裁判所が存在していましたが、それを管轄していたのはカトリック教会のドミニコ会士でした。そして異端審問の審問官に任命されることが多かったので、修道士達は「主の犬(Cani del Signore)」と呼ばれたりしました。
powered by
Uccheddu Davide | ウッケッドゥ ダビデ
イタリアのボルゴマネーロ生まれ。 2007年に来日。以降、北海道在住。 イタリアと日本の交流をもっと盛んに、 そして強い絆を作りたいという想いを抱き、 2012年ジェイ・アイ・エクスチェンジ株式会社を設立。
お問い合わせはこちら