ダビデのコラム

トリノ&ミステリー9

Solferino広場にたどりつくと、1929年建立の「Fontana delle Quattro Stagioni(四季の噴水)」を鑑賞することができますが、この噴水は本来トリノの大聖堂前に造られる予定だったものです。しかしカトリック教会側の反対に合い実現せず、その上ある歓迎されないあるもののシンボルとして仕立て上げられてしまったのです。
教会側は、その噴水が2人のフリー・メイソン会員、サヴォイア家の財産管理人Paolo BaiottiとGiovanni Rivaの意図によって造られようとしていたことを良く承知していたようです。カトリック教会側と"歓迎されない"フリー・メイソンとは全く折り合いがつかない二つの対立する存在でした。
しかし、この大きな噴水の勢いよく天に向かって上がる水流、ほとばしる水飛沫やその水の吹き出し口には一体どんな意味が込められているのでしょうか?
一見したところでは何も分かりません。其々が子供や花々や果実に4つの彫刻があり、その中の2人は女性で春と夏を表し、他の2人は男性が秋と冬を象徴しているとされ、
お互いがある基軸に対しちょうど反対の方角になるポジションで設置されています。そして、其々が先述の通り一つの季節(雰囲気や色合い等を含め)を体現しています。
しかし本当の所、見事な四角形を形成するために計算された彫刻の配置の仕方から、2人の男性像は「フリー・メイソンの2本の柱と言われるJachin(ヤヒン) とBoaz(ボアズ)」を表したもので、彼らが持つ2つの小袋から注がれている水はその「知識の泉」の意味だと言われているのです。
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