ダビデのコラム

イタリアのキャンディはトリノ生まれ?



Caramella(カラメッラ=キャンディ)という言葉が、イタリア人のその二つのlingua(言葉とそして舌)に、美味しい恩恵を与えた"ピエモンテ産"であることは案外知られていません。(もしも、これがトスカーナ言葉から来ていたら、今日pasticca(パスティッカ)と呼ばれていたことでしょう。)
古来、ラテン語でキビ砂糖の棒飴のことをcanna mellis、つまり"はちみつ棒"というような呼ばれ方をされており、この言葉から派生しスペイン語でcaramelと呼ばれるようになり、それがイタリアに入ってからはイタリア語式にcaramellaと呼ばれて、1800年代半ばの工業化の波に乗ってトリノに製造拠点が置かれてからは、市販される一つの製品となりました。
典型的なトリノ産のものは、様々な色の平たい形をした砕けやすいドロップで、主にミント・バニラ・ラズベリー・クローブ・シナモン・シナモン・ラタフィアそしてスグリの実といった様々なフレイバーがあり、それらを粉状に砕いた砂糖と非加熱で混ぜ合わせることによって作られました。
もうひとつトリノ名物はlecca-lecca(レッカ・レッカ=いわゆるペロペロキャンディ)で、大きくて平たい丸型をした飴部分に棒で串を刺してある形状ですが、仮面役者のGiandujaが描かれている包装紙に包まれた六角形のものは、カーニバルの到来を告げる風物詩として出回りました。
今日においてもCaramelle di Torino(トリノのキャンディー)といえば、何世代にもわたる努力と経験の賜物であると知られています。
powered by

お問い合わせフォームへ
このエントリーをはてな
ブックマークに追加 Clip to Evernote mixiチェック