ダビデのコラム

ピエモンテ州のAgnolotti



Agnolotti piemontesi(アニョロッティ・ピエモンテ―ゼ)またはシンプルにAgnolotti(アニョロッティ)と呼ばれる詰め物パスタはピエモンテの伝統的なパスタ料理で、ピエモンテ州全体で食されますが、特にアレッサンドリア県やアスティ県、モンフェッラート地域の郷土料理として有名です。
名前の起源は確かではありませんが、人々の間に伝えられてきた話としては、モンフェッラート出身のAngelot(アンジェロット)と呼ばれていたAngiolino(アンジョリーノ)というコックさんの名前がそのままメニューの名前となり、それがだんだんと変化して現在の「アニョロッティ」という名前になったとのことです。
伝統的なアニョロッティは、卵で練った四角い形をした手打ちの生地2枚を使って上下から詰め物を挟んで閉じたパスタです。この伝統料理の一番の特徴は、詰め物にすでにロースト(火を通して調理した)肉を使うことで、イタリアで食される他の様々な詰め物パスタとは違うところです。
また、ランゲやモンフェッラート地方では、agnolotti del plin(アニョロッティ・デル・プリン)とかagnolotti al plin(アニョロッティ・アル・プリン)と呼ばれ、サイズが小さいミニタイプで主に長方形の形をしています。
アニョロッティは様々なソースで調理することが可能ですが、伝統的なレシピは次の4種類で、ロースト肉のソース、バターとサルビアとグラナ・パダーノ(チーズ)のソース、ピエモンテ風ラグゥソース、それからお肉のブイヨンスープです。
この詰め物パスタはピエモンテの人々にとって人気の伝統料理の一つですが、それはよく食する肉料理の残り物を詰め物の中身として利用するという習慣によるものであり、肉の残り物をすりつぶしたり、野菜や他の材料と混ぜ合わせたりして利用します。その為にこの詰め物パスタの伝統的なレシピの起源として、「残り物を利用する」というような本来とは違った形で伝えられているケースもありますが、実際のアニョロッティのレシピの起源は「ロースト肉のソースで調理する」というものが適切だと考えられます。実際にこのレシピは残り物の肉を利用するだけでなく、ロースト肉のソースで調理することが指示されていますが、その場合も同様に無駄をなくすという農民の伝統と深く繋がっています。
powered by

お問い合わせフォームへ
このエントリーをはてな
ブックマークに追加 Clip to Evernote mixiチェック