ダビデのコラム

ピエモンテ州のBagna Cauda



Bagna Càuda(発音は"バーニャカウダ"、ピエモンテ方言で"熱いソース"の意)は、典型的なピエモンテ料理のひとつで、特にアスティジャーノ、ランゲ、ロエロ、モンフェッラート、クーネオ県、トリノ、アレッサンドリアやアスティの各地域が起源で本場です。
ニンニク、エクストラバージンオリーブオイル、そしてアンチョビをベースとしたソースでいただきます。
伝統的にブドウの収穫時期に食される典型的なメニューとされており、だいたい秋から冬にかけて食卓に上ります。その誕生に関する伝説では、ブドウ収穫作業をする人々から、ブドウ圧搾作業中の時には吐き気を催すほどの甘ったるい香りを取り除く為に用意されるようになったそうです。
バーニャ・カウダは、季節の様々な野菜(特にカルドン、玉ねぎのグリル、生または調理したパプリカ、生キャベツの葉、キクイモ、ビート、ゆでたじゃがいも、その他いろいろ)をソースに浸しながらいただきます。
その他広く普及しているバージョンとしては、生クリーム又は牛乳を加えたもので、これによりソースの風味が更に繊細になりニンニクの匂いを抑えることが出来ます。これと一緒にもうひとつのピエモンテの有名な伝統料理であるポレンタを組み合わせても美味しくいただけます。
今日この料理は、"fojòt"という名前の素焼きの小鍋とその下に置く小さなコンロがセットになった専用の器具で調理され、常に温めた状態で食することができます。
また、バーニャ・カウダはフルボディの赤ワインと一緒にも楽しめます。例えばランゲ地方の典型的なワインを挙げるなら、バルベーラ、ネッビオーロ、バルバレスコ、ドルチェット等ですが、このドルチェットは特にアルバ地方の人々の日々の食卓で飲まれているワインです。
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