ダビデのコラム

オペラの魅力

札幌が誇るコンサートホールKitaraが今年、15周年を迎えました。15周年記念として魅力的な演奏会が開かれています。中でも「イタリア大好き」な皆さんにご紹介したいのは、7月1日(日)に上演されるオペラ「コジ・ファン・トゥッテ~女はみんなこうしたもの~」。モーツァルトの作曲したオペラです。

でも、その前に…。まずはオペラの魅力や知っているとちょっとうれしい豆知識をご紹介していきたいと思います。

“オペラってなんだか難しそう”、“堅苦しくって…”って、思っていませんか?そんなことないんですよ!簡単に言ってしまえば、オペラはストーリーが全て音楽で進行する劇。扱われている題材はというと…純愛、悲恋、不倫、殺人事件などなど、昼ドラに出てきそうなものや、冒険や家族愛を描いたものも。誰もが知っている「ロミオとジュリエット」や「ヘンゼルとグレーテル」、「シンデレラ」「鶴の恩返し」なんかも、偉大な作曲家がオペラに仕立てています。

じゃあ、オペラだからこその魅力って何なのでしょう。それはなんといっても音楽の力。オーケストラと歌が一体となって、喜び、悲しみ、怒り、絶望…台詞だけでは伝えきれない人間の思いを表現します。

ミュージカルでは、歌手の声はマイクを通しますが、オペラは(基本的には)マイクを使いません。これは、オペラ歌手の声が大きいからというわけではありません。“ベルカント”(Bel Canto:直訳すると「美しい歌」)という発声法で、遠くに響き、喉に無理がかからない声の出し方を訓練しているからなのです。

同じ演目を見ても、歌手が違えば、声も音楽性もやはり違います。指揮者やオーケストラもまた然り。演出家が違えば、同じストーリーでも舞台の上は別世界です。ステージごとに違う感動があり、今も昔も変わらない喜怒哀楽を支える音楽がある。だからこそオペラは何百年もの間愛され、受け継がれているのですね。

札幌コンサートホール15周年 Kitaraオペラ
「コジ・ファン・トゥッテ~女はみんなこうしたもの」



Cosi` fan tutte

【KitaraHP】http://www.kitara-sapporo.or.jp/event/?p=22310

文責: 小平明子



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