ダビデのコラム

イタリアの子ども、自転車初乗り体験が遅くなる

自転車

イタリア人の子どもが、補助輪なしの自転車に初めて乗る時には、読み書きや計算はすでにできている場合がほとんどです。

20年前には、この初乗り体験の平均年齢は5歳でしたが、今は7歳近くになっています。

理由は両親の“恐れ”です。特に母親が心配する傾向が強いようで。

普通、自転車の乗り方を教えるのは父親の役目です。仕事が忙しくても、暇な時間を見つけて喜んで教えてくれます。

バランスという言葉もわからない子どもに自転車の乗り方を教えることはとても難しいです。

あまり怪我などを心配しない父親にとっては自然なことですが、母親は反対し、邪魔をする場合もあります。

子どもたちが怪我をしたりする心配もありますが、一番の理由は、子どもたちが大人になって欲しくないという気持ちです。

「お母さんのことが必要なくなるんじゃないかな!」というのが母親の定番の意見です。

自転車は子どもの成長に必要なものの1つでしょう。子どもは、楽しさ、動くことの喜び、自然と遊ぶことを学べるからです。

ヴァレリオ・レオーネという子ども用サイクリング用品を販売している会社の社長はこう言っています。「最近の親は心配しすぎです!このせいで自転車に乗る準備はいつまでたってもできないでしょう!」。

彼曰く、「一番大事なことは良い自転車を選ぶこと」です。

最近人気のある自転車はキャラクターが描かれている自転車ですが、そればかりにこだわると、子どもの安全のことを忘れてしまいます。

自分の子どもに合った自転車を慎重に選び、ブレーキの使い方を子どもに説明したら十分とのことです。

また、人があまりいない場所で教えた方が良いと言います。親戚がいて、カメラで動画を撮られたら子どもの集中力がなくなります。子どもは成長するものなので、見守るだけで十分だと彼は言います。


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