ダビデのコラム

盗難されたスクーター、35年ぶりに発見

scooter

Siracusaという町の田舎で、警察が一台のべスパを見つけました。ベスパはピアジオという会社の何よりも人気だったスクーターです。

警察がナンバープレートを調べてみたら、びっくり!

1976年に盗まれた物でした。

盗まれたと申告をした人はミラノに住んでいた人でしたが、35年が経ち1000km以上離れた場所で見つけられました。

警察がいろいろ調べて、ようやくベスパを無くした人の息子と連絡ができましたが、皆はもうすっかりこの事を忘れていました。昔のオーナーはもう84歳になり、もうこのスクーターには乗れないでしょう。しかし、このベスパは彼らの歴史を記録しているのです。

当時は、トリーノがセリエAを勝ってイタリアで一番のチームでした。(のちに飛行機事故ですべてのメンバーがいなくなりました。)


あの時、イタリアを映した色々な映画が世界中で流行っていました。日本で有名になったVacanze Romane(ローマの休日)という映画にも同じスクーターで、2人の主人公が走っていました。




でも、この事件はイタリア人にもっと大事なことを思い出させます。

当時も現在のように不景気でした!

「イタリアがもう一度経済的に良くなれるだろう」と思っている人たちにとって、「昔一度立ち上がることができたよ」ということを思い出させてくれます。

きっと、これからも全力で頑張れば、この不景気から立ち上がれるでしょう。


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