ダビデのコラム

オペラを観に行こう

札幌コンサートホール15周年 Kitaraオペラ モーツァルト「コジ・ファン・トゥッテ~女はみんなこうしたもの」との連動企画として書かせていただいたオペラにまつわるお話も第9回を迎えました。3日後の7月1(日)はいよいよ本番。現在、最終稽古が連日行われています。上演に向けてラストスパートです!!!

オペラを観るのは初めて”というお客様から、よく受ける質問があります。今回は、ホール・劇場で生のオペラをより楽しんでいただくため、そんな時のQ&Aをご紹介したいと思います。

Q. 何語で歌うの?

A. 今回は原語での上演です。

原語というのは、作曲にもともと使われている言語のこと。「コジ・ファン・トゥッテ」は、オーストリア人でありながら、イタリア語も堪能だったモーツァルトが、イタリア人ダ・ポンテの書いたイタリア語の台本をもとに完成させた作品ですので、イタリア語による演奏となります。

公演によっては日本語に訳された言葉で歌う場合もありますし、レチタティーヴォではなく(第5回コラム「オペラのしくみ」参照)台詞の入るオペラでは、音楽は原語で台詞部分は日本語、という場合もあります。


Q.
 外国語で歌われても理解できないよ?

A. 大丈夫!日本語の字幕があります。

外国映画のように、最近のほとんどの原語上演では字幕が出ます。

ステージの両脇に縦書きの字幕が出たり、ステージ上部中央に横書きの字幕が出たりします。

映し出す方法は、電光掲示板の場合とスクリーンにプロジェクターで映しだす場合があります(第7回コラム「上演までの道のり第2幕」参照)。

どうぞ安心してご来場ください!


Q.
 着て行ってはいけないものは?

A. 特にありません。

特別なおしゃれで気分を盛り上げるのも楽しいですが、普段着でまったく問題ありません。ジーンズやTシャツだからといって、入場を断られたりすることはありません。スニーカーだって大丈夫!

海外の劇場では、シーズン中それぞれの作品の初日(プルミエ)に、カクテルドレスやタキシードの紳士淑女が集まったりもしますが、日本ではあまりそのようなこともありません。


Q. 行く前の予習は必要?

A. しなくても大丈夫。でも・・・。

ちょっと予習すると、より楽しめるのは確かです。登場人物やあらすじの把握をしておくと、音楽や歌声をじっくり聴けます。字幕にかじりついてストーリーを理解することに集中してしまうと、音楽を楽しむことを忘れてしまうかも…。プログラムにはあらすじや作品成立の背景など、色々な情報が載っていますので、十分な予習材料になります。少しだけ早めに着席して、目を通しておくことをおすすめします。


Q. 上演時間は?

A. 3時間前後です。

幕間の休憩時間を入れて、だいたいの作品が2時間半~3時間半くらいです。休憩時間にカフェでワインやコーヒーを飲みながら感想を話すのも楽しいひと時です。ここでアルコールを飲みすぎると休憩後のオペラを観ながらうとうと…ということになりかねませんのでご注意を(笑)。お手洗いは混雑しますので、時間に余裕を持ってくださいね。


Q. 笑いをこらえるのがたいへんだったよ。(見終えての感想)

A. こらえないでください!

終演後、喜劇を観た方にいただく感想です。楽しいシーンで笑ってもらえるのは、演奏者たちにとって、とても嬉しいものです。笑い声や笑顔のあふれる公演は、客席と舞台が一体となってひとつの公演を完結させます。悲劇で聴こえてくるすすり泣きも然り。楽しい時には声に出して笑ってください。リラックスしてオペラの世界に飛び込んできて下さい!


さて、「コジ・ファン・トゥッテ」の上演は間もなくです。Kitaraならではのすばらしい音響でモーツァルトオペラの世界を、道内声楽家たちと札幌交響楽団の共演でお楽しみください。

みなさまのご来場をKitaraでお待ちしております。



パンフレットオペラ

【KitaraHP】http://www.kitara-sapporo.or.jp/

文責: 小平明子

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