ダビデのコラム

トリノ&ミステリー4

Statuto広場にある記念碑は、フレジュストンネル掘削作業で命を落としその偉業を残した鉱員達に捧げられたものですが、興味深いふたつの二面性(コントラスト)をもつ作品でもあります。
まずひとつめはその色彩で、人間の姿は白い石、その他の部分は色の濃い石が使われていまが、こちらは下から上に向かって石が段々と積み上げられてピラミッドの様に形成されています。
そしてもうひとつの方ですが、フレジュストンネルに係る記念碑というならば、なぜその背後にそびえるフレジュス山脈の方ではなく、反対の東側を向いて建っているのでしょうか?それはトリノの「Magia bianca (白魔術)」の方向、正エネルギーに満ちた方向に向けられているからだと言われています。
記念碑の頂上に位置する翼をつけた男性像は、頭上には5尖頭の星を冠し、右手には羽ペンを持ち、左手は遠くの「何か」または「誰か」をとらえようとしている様に見えます。

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イタリアのアニメ:La Pimpa(18)

タイトル:Pimpa e il piccolo armando


トリノ&ミステリー3

Statuto広場のある場所は、その昔はネクロポリスと呼ばれるローマ時代の共同墓地があったことが確認されています。"ネクロポリス"つまり"死者の街"であったということで、今日における黒魔術の中心地という"闇"をまとったイメージとしっかりと繋がっています。また広場中心地にある記念碑の基礎部分である池の奥底には地下下水道が存在していましたが、古代においてこの下水道という存在は"地獄へ続く入り口"と考えられていました...
そしてその記念碑は同様に"死"にまつわるものですが、こちらはフレジュストンネル掘削作業で命を落とした鉱員達に捧げられたもので、彼らの偉業と犠牲によりアルプス山脈を貫いて2つの国が結ばれたと讃えられ、1879年にウンベルト1世の出席のもと、その除幕式が行われました。

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