ダビデのコラム

トリノ:San Giovanniのお祭り



トリノでSan Giovanni(聖ジョバンニ)と聞けば、すぐに"花火"と"お祭り騒ぎ"が思い出されます。6月24日は聖ジョバンニの祝日で、ここサヴォイアの街は休日一色となり、この日を待ちかねていた人々は広場に集い、そしてお祭りを楽しみます。
このお祭りはその発祥も定かではない、古代よりずっと永きに渡って続いている伝統行事です。
聖ジョバンニのお祭りは、夏至祭(起源は自然崇拝のお祭り)と一致するもので、地球に対する月の支配権を太陽に引き渡す引継ぎ日とされ、一年の中で一番夜が短い日に行われます。夏至祭は、この転換への不安に対して悪魔払いをし、邪気エネルギーに満ちていると考えられていたその一夜を無難に過ごすために必要な儀式で、山や丘の上でかがり火を焚き悪魔や魔女を追い払い、厄病を遠ざけるものとされてきました。

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イタリアの映画を楽しみましょう 12

タイトル: Tototruffa '62
公開:1962年
ジャンル:コメディー



トリノ:お菓子の町



トリノと言えば、生菓子や焼き菓子のパステッチェリア(お菓子屋さん)が有名で、その数は400以上を数えます。
トリノの菓子工房で作られる名物を列挙するには、大体にしても絞りきれませんが、はずせないのは「Bignola (bignè)」(ビニョーラまたはビニェ)と呼ばれるシュー、とりわけ
サイズが小さいミニタイプのもので、中に良い香りのクリームが詰まっていてフタ部分はカラフルに糖衣されているもの、そしてトリノっ子のトルタである「Giandujada」(ジャンドゥーヤ)、これはジャンドゥーヤを練りこんだ生地にヘーゼルナッツとアーモンドを入れて焼き、プラリネでデコレーションしたものです。
お菓子屋さんでは、Zabajone(ザバイオーネ)はもちろん、Torrone(トローネ)、"Galupタイプ"と呼ばれるヘーゼルナッツとアーモンド入りの背の低いタイプのPanettone(パネットーネ)、Biscotti di Novara(ビスコッティ・ディ・ノヴァーラ)、Amaretti(アマレッティ)、Torcetti(トルチェッリ)やMarrons glacés(マロングラッセ)等もはずせません。

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