ダビデのコラム

本で見つけられないイタリア語の表現 5

Zona Cesarini (ゾーナ・チェザリーニ)

Cesariniは昔イタリアのセリエAでプレーした選手です。試合が終わる前、ギリギリでゴールを入れることを得意としていました。そのため、イタリア人はロスタイムのことZona cesarini(チェザリーニゾーン)と呼ぶようになりました。

意味:ギリギリで間に合うこと。(サッカーだけじゃなくて、ギリギリ何かに間に合うことはZona Cesariniと呼ばれます。)

歴史:この表現は1931年イタリア対ハンガリーの試合の後から使われています。この試合は2対2で終わるところでしたが、チェザリーニが得点を入れてイタリアが優勝しました。

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オペラ歌手の声

遠くまで響くように訓練されたオペラ歌手の声。性別の違いはもちろん、話し声に高い・低い、細い・太いがあるように、歌声にも色々な高さや音色があります。

女声は高い音域を持つ方から【ソプラノ→メッゾ・ソプラノ→アルト】、男声は【テノール→バリトン→バス】。

さらに、リリコ(叙情的な)、レッジェーロ(軽い)、ドラマティコ(重厚でドラマティックな)などの言葉が添えられ、声を区別しています。

それ以外にも声変わり前の男の子が歌うボーイソプラノ、男性でありながら女声の音域を歌うカウンターテナーという声種もあります。

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オペラのいろいろ

イタリアで生まれたオペラは、その後、ドイツ、フランス、オーストリア・・と、ヨーロッパ各国に渡り、さらにそれが世界各地へ広がり、それぞれの国の文化の中で新しい形式や作品が生まれました。また、それが元となり、オペレッタが生まれ、ミュージカルの誕生へとつながっていきます。

初期のオペラはオペラセリア(Opera Seria)という形式。このSeria、直訳すると“シリアスな・真面目な”という意味。神話や神聖、高貴でちょっとお堅い作品が創られました。それぞれの幕の間に“インテルメッゾ”という短くて笑える幕間劇が上演されるあたり、このオペラセリアとインテルメッゾの関係は、日本の能と狂言のそれに似ているかもしれません。

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